ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
「お前――――…お前か……殺してやる…」
ゆっくり――――いや…ゆるりと動いた黒いオーラの人物は…キッチンに向かうと…棚から包丁を取り出し…
あっという間に尾長さんに向かって…投げた!
「ギャァァァァォ――――きさま…ウガァァァ!!ひぃ!ひぃ!ヒイイイイイ!」
私の頭を押さえてくていた手が離れる!
息苦しさが無くなると、同時に…
床に飛び散る赤い液体に私の思考はついていかない!?
「どけ――――…蛆虫…」
「ヒッ、ヒッ、ヒイイイイイ…腕が…腕が――――…」
尾長さんの途切れ途切れの悲痛な叫びに…私は…恐怖で体を硬直させる!
「和歌子――――…生きているか!」
“生きているか?”
私はゆっくり…うなずいた。