ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
「――――ぐっはっ!」
店長が後ろを振り向く間もなく!
尾長さんは店長の背中を切り付けていた!
「悪魔め――――その汚い手をはなせ!はなせ―――!はなせぇ~~~~~~~!マリアぁ~~~~」
「――――くっぁ!和歌子!」
再び包丁を振り翳す姿が私の視界に飛び込む!
店長は私をかばおうと覆い被さる!
「だめ!店長――――店長!死んじゃう!ヤダ――――!」
「死ねぇ~~~~~~!!地獄に落ちろ!!!」
包丁を振りかぶる尾長さんの手はすでに血で真っ赤で!
叫びながら襲いかかる姿は鬼にも見えた――――!
――――店長が死んじゃう!だめ!嫌だ!それは――――!
「和歌子――――!?」
私は覆い被さる店長を肩で押し退けると!
店長と尾長さんの間に割って入った!
手足を縛られている状態で――――…
店長の盾になる!