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ドSメイドは基本普通の子

第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子


状態が把握出来ないまま…重い瞼を必死に開けていると、また――――パタパタと足音が聞こえる!



「どれ――――…本当だ…どんな様子?」


「はい、助けを求めてました。あと、“警察を”と、言っていたので――――…当時の記憶だと思います」



看護師さんが駆けつけた医師にそう告げると…「なるほど…」と、呟いた医師が私の目にライトを当てて更に様子を伺う。




――――本当に…病院?



看護師と医師が話しているのを聞き取りたいが…とにかく体が重くて…動き難い。



「あ…、三ノ輪さん――――…動くのはもう少し後で――――…ちょっと、検査しますね」



――――検査…なんの?怪我の?



「三ノ輪さん、1年も寝ていたんだ…まずは…体に異常がないか調べましょう」



医師が看護師と共に何かの準備に入る――――…



「あ――――…あの、店長は――――…」



「え?――――店長?あ~…えっと…ごめんなさい…分からないわ…」



「私の…せいで怪我をさせて…しまった…方…です……一緒にいましたよね…?」



「こちらに来たときは…お一人でしたよ?一緒に怪我された方ですね――――…わかりました、調べておきますね?いまは、三ノ輪さんの体の状態を調べましょう?」







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