ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
そのあとは…何人もの医師が代わる代わるに私を検査し診察し…
私が目覚めてから…2日で…一通りの検査は終了した。
「和歌子――――心配したのよ?」
私が目覚めた事を知らされた両親は私の様子を見て涙を流した。
久しぶりに見た両親には白髪が増えていて…
――――本当に1年も寝ていたんだ…
と、実感した…
私が襲われ、意識をなくしてからの一年は
…
自分自身のことなのに…鳥肌が立つほど衝撃的だった。
監禁され暴行されたこと…
薬のこと…
切りつけられたこと…
薬の後遺症で眠り続けていたこと…
ネイリスト検定1級は合格していたこと…
メイドカフェが閉店したこと…
尾長さんは捕まり懲役が決まり…長く服役することになると言うこと…
私が寝ている間に…専門学校を卒業していたこと……