ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
目が覚めて一週間もすると、自分の今の状況に…心も体も追い付くことが出来た。
ただ――――…心配なのは…
店長のこと…
私を庇って切られていたのを知っている…覚えている…
目の前で――――…好きな人が…傷つく…
ショックだった…私のせいで…
そう思うと…あの日の店長の顔が脳裏から離れず…胸が痛くなる…
初めて自分の肩から中胸にかけて伸びる私の傷を見るたびに…切なくなる――――…
私は…店長を助けることが出来たのだろうか?
記憶が…ない。
店長を押し退けて切られたこの傷は――――…店長を守ったのか…