テキストサイズ

ドSメイドは基本普通の子

第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子


その後…私は病院と家の往復をするだけの日々を過ごした。



体調管理と体力作りのトレーニング、心のカウンセリングでほぼ1日病院にいる。


それを週に2日…


あんなにあった段ボールの山もすっかり片付いた頃には…私の体調は1年前とほぼ変わらなくなった。



ただ――――…1つ…私の中で何かが変わった…


もう、無表情では…



なくなっていた。



田んぼや畑が家の数より多い…この場所で…

ほぼ会話をしなくても察してくれる家族やご近所さんのお陰で無理にコミュニケーションを取ろうと思わなかったが…


…あの時の私では…なくなっていた。



「お母さん?この食器――――…片付けちゃうね?」


「ん?そうね、よろしく」



メイドカフェの皆さんに言わせたら…私の表情筋はまだまだ固いままなんだろうけど…



私は極力…喜怒哀楽を表すようにしている。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ