
ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
目覚めてから――――…何度が警察も弁護士も私に事情や経緯……事件の詳細な流れを聞いてきた。
両親は聞く全てが衝撃的で――――…耳を塞ぎたくなるような事ばかりだったと思う。
犯人に崇拝され…誤解にも関わらず神のように扱われ――――…ネジが外れて犯されそうになった…
そんな状況――――…この田舎にいたらあり得ないことだったから。
「世の中にはいろんな人や性癖の人が多いことを…私は初めて知りました――――…私は知らない世界に憧れて…飛び込んだことを後悔はしていません…」
「そう――――…強いわね」
先生はそう言うと、笑ってくれた。
「早く――――…彼に会えればいいわね?」
「はい――――…襲われたときに…彼への気持ちもハッキリと分かってしまったので……その事も伝えたいですし…会いたいです」
今日のカウンセリングも…ただのおりゃべりで終わりの時間が来てしまった。
「――――はい、今日はここまで!気をつけてかえってね?」
