
ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
「おうよ!最近――――…この商店街に喫茶店が出来てよ~!そこの店主がこれまたイケメンでなぁ~!俺もかみさんもその店主にメロメロだってんだ!」
――――喫茶店…出来たんだ…へぇ~…
「昔もありましたよね?“喫茶タドコロ”…」
私が小さい頃にもあった喫茶店にはご老人がカウンターにいた…ような気がしたのだが…
「あ~…タドコロの爺さん…3年前に亡くなってな…閉店したんだよ…。
そこの店舗が空き家だったんだけどな?一年前に、イケメンの兄ちゃんが来てな?その、空き店舗借りて喫茶店始めたんだよ!
商店街に喫茶店が復活して、再び活気が出てきたってもんだ!
商店街に喫茶店は付きモンだからな!」
私は…ふと――――店主が指す商店街の奥に目を向けた。
すると――――…楽しそうに会話をしながら…オバサン二人がこちらに歩いてくるのが見えた。
