ドSメイドは基本普通の子
第5章 ご主人様…無理ですよ!
――――…何度か接客をしているのに…顔を忘れているとか?
うゎ――――!メイド失格じゃない!?これ、ヤバくない!?
私は客との接点が掴めずパニックに!
しかし、脳内パニック中の私はかなりの無表情らしく――――…客は私のその一点を見つめ動かない姿に萌を感じると言う!
「///フフフ、美羽さん可愛いです…私の事が思い出せずパニックですか?」
「――――ですね、私の不手際で申し訳ありません」
うわ、しかも感じ悪い言い方になってる!
座ってるご主人様を見下ろし、目線だけ落とした私の状態は…
見るからに客を見下しているかのような態度!?
「――――…何かお飲み物でもお持ちしますか?」
「///そ、そうですね――――…紅茶とスコーンを…頼めますか?」
こ、紅茶とスコーン…普通だ!普通の客だ!
緊張して損した~!
「畏まりました…」