ドSメイドは基本普通の子
第1章 憧れと現実
――――ヘルプ?
今時のメイドカフェは…そんな制度があるの?
なんだかキャバクラみたい…
――――怪しい…
私は気弱執事を疑いの目で見つめる
「///すっ、すみません!私変な事言いましたか?」
「いや――――…“ヘルプ”ってなんかキャバクラみたいだなぁ~って…思っただけです」
「すみません!変な言い方でしたね…たまに指名があったりするので…」
人気のメイドさんは指名が多いと聞いたことがある
「そう言うもんなんですかね?」
「ん?すみません…多分…」
気弱執事は力なく笑うとロッカーから衣装を取り出した
「えーっと…これが衣装です…衣装は毎回こちらから支給しますので手ぶらで来てもらって構いません
髪型も自由です!その代わり、メイクや髪型は各メイドさんで行ってもらいます…すみません、メイクさんを呼ぶ予算が取れなくて…」