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僕ら× 2nd.

第6章 女医候補生 --Ar

ゴムの中の液体を確認する。
うん、破れてねぇ。

きゅっと入り口を縛って、ティッシュとともにゴミ箱に放り込み、彼女の傍に腰を下ろす。

「侑生君は冷静ね。ごめんなさい、私…困らせちゃって。すごく恥ずかしいこと言っちゃった…」

うつ伏せの彼女は、顔を隠しながら俺を窺う。

「そんなことねぇよ。俺は、花野に"ほしい"なんて言われて、もうめちゃくちゃに嬉しかった。そんで、悪ぃけど俺、興奮しすぎて花野の腹ん上に何度もヨダレ落とした」

「え?わかんなかった」

きょん、と彼女は顔を上げて俺を見る。

「花野はあんあん言って悶えてたからな」

ニシッと笑うと、彼女はまた恥ずかしそうに顔を隠した。

俺はティッシュを3枚程引き抜いて、彼女の脚の間に手を伸ばす。

「拭いてあげる」と言うと、キュッと身を固くしながらも俺に任せてくれる。
そして、「すっごく嬉しいっ」って抱きついてくれる。
俺ってめちゃくちゃ幸せ者っ。

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