僕ら× 2nd.
第7章 花婿の弟 --Hzm,Ar,R
~宮石帆澄(ホズミ)side~
本日、兄貴の結婚式。
親族の挨拶も済み、俺はぽぅっと式場内を歩きに出た。
次に呼ばれるのは、妹の結婚式なのかなぁ……。
もしかして、圭とか?
シクシクと胸が痛むのを平然とやり過ごしながら、ロビーに足を向ける。
そこには早く来た参列者が、お互い声を掛け合って賑やかだった。
「帆澄兄ぃ?」
名前を呼ばれて、やや振り返ると。
ん?アルと柊?
正装でキメた2人は、まわりの女子連中に熱い視線を注がれながら壁にもたれていた。
「あれ?兄ぃ、ここで働いてんの?」
2人が話しかけてくる。
「何でだよ?俺は弁護士だぞ?」
「てことは、兄ぃも今日の結婚式の出席者?」
…こいつら、どちら様の友人?
「俺は新郎の弟」
と言うと、目を見開いた2人は顔を見合わせる。
「てことは、和波(カズハ)さんの弟?」
アルが恐々って感じで確認をとってくる。
「そうだ。兄貴を知ってるの?」
兄貴の施設の関係者だったのか?
するとアルは、質問を繰り返す。
本日、兄貴の結婚式。
親族の挨拶も済み、俺はぽぅっと式場内を歩きに出た。
次に呼ばれるのは、妹の結婚式なのかなぁ……。
もしかして、圭とか?
シクシクと胸が痛むのを平然とやり過ごしながら、ロビーに足を向ける。
そこには早く来た参列者が、お互い声を掛け合って賑やかだった。
「帆澄兄ぃ?」
名前を呼ばれて、やや振り返ると。
ん?アルと柊?
正装でキメた2人は、まわりの女子連中に熱い視線を注がれながら壁にもたれていた。
「あれ?兄ぃ、ここで働いてんの?」
2人が話しかけてくる。
「何でだよ?俺は弁護士だぞ?」
「てことは、兄ぃも今日の結婚式の出席者?」
…こいつら、どちら様の友人?
「俺は新郎の弟」
と言うと、目を見開いた2人は顔を見合わせる。
「てことは、和波(カズハ)さんの弟?」
アルが恐々って感じで確認をとってくる。
「そうだ。兄貴を知ってるの?」
兄貴の施設の関係者だったのか?
するとアルは、質問を繰り返す。