僕ら× 2nd.
第7章 花婿の弟 --Hzm,Ar,R
「お前、花野の彼氏として呼ばれたのか?」
結婚秒読みってことか?
まだ学生だろ?
「いや、俺らは和波さんの友人かな?」
鞄に突っ込んでいた席次表を開ける。
吉坂侑生と本條柊の活字を探す。
「あ、俺らは披露宴までは呼ばれてねぇよ?だから…なぁ、兄ぃ。俺と席、替わらねぇ?」
だからって、何だよ?
何で親族の俺が弾き出されなきゃなんないんだよ?
俺の手元を覗いたアルが、2本の指を入れ替えるようにクロスさせる。
そういやこいつの初恋って、弟の彼女とか言ってたな……。
アルの要求を無視して、俺はあきれた事実を吐く。
「そしてお前が、リィ…伊織の兄貴か」
伊織の兄なんだから、てっきり速水か小柴姓だと思っていた。
間違ってもこんな頓珍漢……。
俺がクラクラする頭を抱えていると、「あのう」と後ろから声をかけられた。
「3人ともモデルさんか何かですか?私たちと一緒に写真撮っていただけますか?」
グロスの光る唇で、俺たち3人に笑顔を投げ掛ける。
誰だよ?この空気を読まない女は。
「ごめん、俺パス。今、特大ショック真っ最中なんだ」
そう言って、親戚控室に歩を向けた。
結婚秒読みってことか?
まだ学生だろ?
「いや、俺らは和波さんの友人かな?」
鞄に突っ込んでいた席次表を開ける。
吉坂侑生と本條柊の活字を探す。
「あ、俺らは披露宴までは呼ばれてねぇよ?だから…なぁ、兄ぃ。俺と席、替わらねぇ?」
だからって、何だよ?
何で親族の俺が弾き出されなきゃなんないんだよ?
俺の手元を覗いたアルが、2本の指を入れ替えるようにクロスさせる。
そういやこいつの初恋って、弟の彼女とか言ってたな……。
アルの要求を無視して、俺はあきれた事実を吐く。
「そしてお前が、リィ…伊織の兄貴か」
伊織の兄なんだから、てっきり速水か小柴姓だと思っていた。
間違ってもこんな頓珍漢……。
俺がクラクラする頭を抱えていると、「あのう」と後ろから声をかけられた。
「3人ともモデルさんか何かですか?私たちと一緒に写真撮っていただけますか?」
グロスの光る唇で、俺たち3人に笑顔を投げ掛ける。
誰だよ?この空気を読まない女は。
「ごめん、俺パス。今、特大ショック真っ最中なんだ」
そう言って、親戚控室に歩を向けた。