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僕ら× 2nd.

第7章 花婿の弟 --Hzm,Ar,R

新郎の妹である彼女は最前列で、友人俺は後方ではあるけれど、彼女が見える席を確保した。
こんな晴れの場で彼女と参列できるなんて。

早く俺も、和波さんみたいな立派な大人になって、彼女を迎えに行きてぇな。

それでさ、迎えに行ったら、正式にあの男が兄貴になっちゃうんだよな。
俺っ、ちょっとでも花野を泣かせたら、吊し上げられるよ。
生きたまま、ミイラにされちまうよ。
泣かせる気はサラサラないんだけどさ…。

もしかして、それで伊織は行方不明なのか?
妹から他の女に乗り換えたから。
まさかな、まさか…。

それはないとは思うけど、兄貴って喋りやすいから俺、いろいろと彼女のこと相談しちゃったよなぁ。
ここ最近だって…。

ん?
んんん?
………!!

未来のことなんて問題じゃなかった!
俺っ、兄貴の前で何を喋った?
処女がとか、調教がとか…言ったよなぁ?

ああぁあああっ!!

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