僕ら× 2nd.
第7章 花婿の弟 --Hzm,Ar,R
もう、現実を認めるしかねぇ。
そんなに悪いことでもないんだし。
いや、兄ぃのことは好きだしな…。
俺が平静を取り戻してステンドグラスを眺めた時、進行役が式の開始を告げた。
明るくもおごそかな音楽とともに、それは始まり、終了した。
白いタキシードの和波さんは、いつもより少な目な笑顔で、新婦は溢れんばかりの笑顔で。
あの和波さんが緊張?
それは少し面白かった。
フラワーシャワーでふたりを見送り、ロビーへ行くとグラスを渡された。
両家が参列者にお礼を言うべく、ドリンクを注ぎ回っている。
今日は花野と殆ど話せてないよなあ。
どこに行ったかな?
と、探すまでもなかった。
ハイヒール女子集団の中に、頭ひとつ以上飛び出た男の横だ。
新郎の友人なんだから喋りかけてもいいよな?
っと俺はふたりの方へ進む。
すると、気づいた花野が尋ねてきた。
「ねぇ、侑生君とシウ(柊)君は帆澄お兄ちゃんを知ってるの?」
「いや、知らねぇ。こんな素敵なお兄様、ご存知ねぇよ。俺が知ってるのは、もっと野蛮な魔人だよ」
俺の言に眉をひそめた兄ぃは、口を挟む。
そんなに悪いことでもないんだし。
いや、兄ぃのことは好きだしな…。
俺が平静を取り戻してステンドグラスを眺めた時、進行役が式の開始を告げた。
明るくもおごそかな音楽とともに、それは始まり、終了した。
白いタキシードの和波さんは、いつもより少な目な笑顔で、新婦は溢れんばかりの笑顔で。
あの和波さんが緊張?
それは少し面白かった。
フラワーシャワーでふたりを見送り、ロビーへ行くとグラスを渡された。
両家が参列者にお礼を言うべく、ドリンクを注ぎ回っている。
今日は花野と殆ど話せてないよなあ。
どこに行ったかな?
と、探すまでもなかった。
ハイヒール女子集団の中に、頭ひとつ以上飛び出た男の横だ。
新郎の友人なんだから喋りかけてもいいよな?
っと俺はふたりの方へ進む。
すると、気づいた花野が尋ねてきた。
「ねぇ、侑生君とシウ(柊)君は帆澄お兄ちゃんを知ってるの?」
「いや、知らねぇ。こんな素敵なお兄様、ご存知ねぇよ。俺が知ってるのは、もっと野蛮な魔人だよ」
俺の言に眉をひそめた兄ぃは、口を挟む。