僕ら× 2nd.
第7章 花婿の弟 --Hzm,Ar,R
彼女が気品ある女性に呼ばれて抜けた後、後方にいた男がビンを持って話しかけてきた。
…宮石家執事だな?
「私は宮石家のスチュワード、白峯って言うの。吉坂君?本日は、来てくれてありがとう。お隣は、本條君?」
執事もとい、家令は気軽に話しかけてきた。
「そうです。いつぞやは電話を和波さんへ繋いでいただき、ありがとうございます」
俺は、空にしたコップを差し出す。
「ああ、あれはうちのバトラーだけどね。花野が無事でよかったよ。現地に飛んでくれたんだってね」
白峯さんは俺と柊のコップに、そっと注いだ。
「いただきます。そうです。でも、行っても役には立ちませんでしたけど」
「"心強かった"って和波が言ってたよ」
「それは、よかったです」
これでこの会話は終わるかと思ったんだけど、白峯さんは突っ込んできた。
そりゃ、宮石家の人間なら気になるよな。
てか、知ってんじゃねぇのか?
「……キミたちは和波の友人なだけ?」
彼女の身内になら言ってもいいよな?
言わなきゃいけねぇよな?
「僕は、」
そう言って帆澄兄をチラッと見る。
兄貴は何も言わずに水をくっと飲んだ。
「花野さんのことを愛しています」
「ぐっ」と兄貴が吹き出しそうになる。
「大丈夫ですか?帆澄さん」と俺が尋ねると、兄貴は無言でハンカチを当てて俺を睨んだ。
そう呼べっつったのは兄ぃだろ?
…宮石家執事だな?
「私は宮石家のスチュワード、白峯って言うの。吉坂君?本日は、来てくれてありがとう。お隣は、本條君?」
執事もとい、家令は気軽に話しかけてきた。
「そうです。いつぞやは電話を和波さんへ繋いでいただき、ありがとうございます」
俺は、空にしたコップを差し出す。
「ああ、あれはうちのバトラーだけどね。花野が無事でよかったよ。現地に飛んでくれたんだってね」
白峯さんは俺と柊のコップに、そっと注いだ。
「いただきます。そうです。でも、行っても役には立ちませんでしたけど」
「"心強かった"って和波が言ってたよ」
「それは、よかったです」
これでこの会話は終わるかと思ったんだけど、白峯さんは突っ込んできた。
そりゃ、宮石家の人間なら気になるよな。
てか、知ってんじゃねぇのか?
「……キミたちは和波の友人なだけ?」
彼女の身内になら言ってもいいよな?
言わなきゃいけねぇよな?
「僕は、」
そう言って帆澄兄をチラッと見る。
兄貴は何も言わずに水をくっと飲んだ。
「花野さんのことを愛しています」
「ぐっ」と兄貴が吹き出しそうになる。
「大丈夫ですか?帆澄さん」と俺が尋ねると、兄貴は無言でハンカチを当てて俺を睨んだ。
そう呼べっつったのは兄ぃだろ?