僕ら× 2nd.
第7章 花婿の弟 --Hzm,Ar,R
と、こちらを窺っていた女子連中が話しかけてくる。
「あの、このあと、主役不在のパーティーをするのですけれど、皆様一緒に来られませんか?妹さんも」
主役不在…和波さんたちは、このあと会場を変えて内輪の結婚披露宴だから。
だから俺たちは出席できねぇけど、この兄妹は漏れなく出席しちまう。
花野がいねぇパーティーなんて、出たって仕方ねぇだろ?
目と口を平行にした俺と柊を見ながら、兄ぃが代表して口を開く。
「お誘いありがとう。でも俺たちは、新郎の親族でこのあと予定があるんだ。みんなで楽しんでね」
アルカイク・スマイルを装備した兄ぃは、花野と俺たちを引き連れて、そのロビーを離れた。
絨毯が敷かれた階段を足音なく降りていく。
「え?お前らクルマで来たの?じゃ、次の会場まで乗せてもらえる?まだ時間あるんだけど、親戚の中にずっといるのって肩凝るんだ」
兄ぃは、脇の窓から駐車場を見下ろす。
嫌なんて言える?
他でもない、彼女の兄貴に頼まれて。
「いいよ。お兄様なら、どこまでも送らせていただきます」
俺がへりくだると、兄ぃは顎を上げて目を細めた。
「あの、このあと、主役不在のパーティーをするのですけれど、皆様一緒に来られませんか?妹さんも」
主役不在…和波さんたちは、このあと会場を変えて内輪の結婚披露宴だから。
だから俺たちは出席できねぇけど、この兄妹は漏れなく出席しちまう。
花野がいねぇパーティーなんて、出たって仕方ねぇだろ?
目と口を平行にした俺と柊を見ながら、兄ぃが代表して口を開く。
「お誘いありがとう。でも俺たちは、新郎の親族でこのあと予定があるんだ。みんなで楽しんでね」
アルカイク・スマイルを装備した兄ぃは、花野と俺たちを引き連れて、そのロビーを離れた。
絨毯が敷かれた階段を足音なく降りていく。
「え?お前らクルマで来たの?じゃ、次の会場まで乗せてもらえる?まだ時間あるんだけど、親戚の中にずっといるのって肩凝るんだ」
兄ぃは、脇の窓から駐車場を見下ろす。
嫌なんて言える?
他でもない、彼女の兄貴に頼まれて。
「いいよ。お兄様なら、どこまでも送らせていただきます」
俺がへりくだると、兄ぃは顎を上げて目を細めた。