僕ら× 2nd.
第8章 小柴の予感 --Ar,Shu,Kn
~吉坂侑生side~
そろそろ厳寒の季節がまたやってくる。
明日は12月24日。
プレゼントはすでに準備済み。
いつものリビングには、いつもの柊だけ。
お互いが好き勝手なことをする夕食後。
エアコンを効かせているのに、前触れもなくゾクッと身が震えた。
「俺、ヤバい。花野が傍にいねぇと落ち着かねぇ」
「いたらさらに落ち着かねぇだろ」
「んなわけねぇよ?何か左が空いてるんだ」
当たり前のようにそこにいて、当たり前のように微笑む。
あの柔らかな身体に、雰囲気に触れてなきゃ、安定しないってゆーか。
でも、安定してなくてもドキドキして心地よかったり、安定してないからこそ求めあい、安定の意味を確認したり。
「放射性同位元素(RI)になるかならないかってゆーか」
崩壊して別の元素に変化するか、安定して発しないか。
そんな選択の狭間を行ったり来たりしてる気がする。
「もうちょっと分かりやすい表現はできねぇのか?」
そんなこと言われても。
n+s+r-2k(構造物の安定加減を導く式)とか、鏡像異性体のラセミ体。
なんて言ったら、お前更に酷い顔すっだろ?
今のところ、RIが最も適している気がすんだけど。
毒性を伴う途方もない半減期が問題で…。
だけど、自分という存在を説く証拠であって…。
だから、徴を発してるんだよな。
「俺としては、"無害"とは言われたくねぇもんなぁ」
毒も薬になり得るんだから。
元素自体には罪はねぇし。
惑星の源といってもいいわけだし…。
そろそろ厳寒の季節がまたやってくる。
明日は12月24日。
プレゼントはすでに準備済み。
いつものリビングには、いつもの柊だけ。
お互いが好き勝手なことをする夕食後。
エアコンを効かせているのに、前触れもなくゾクッと身が震えた。
「俺、ヤバい。花野が傍にいねぇと落ち着かねぇ」
「いたらさらに落ち着かねぇだろ」
「んなわけねぇよ?何か左が空いてるんだ」
当たり前のようにそこにいて、当たり前のように微笑む。
あの柔らかな身体に、雰囲気に触れてなきゃ、安定しないってゆーか。
でも、安定してなくてもドキドキして心地よかったり、安定してないからこそ求めあい、安定の意味を確認したり。
「放射性同位元素(RI)になるかならないかってゆーか」
崩壊して別の元素に変化するか、安定して発しないか。
そんな選択の狭間を行ったり来たりしてる気がする。
「もうちょっと分かりやすい表現はできねぇのか?」
そんなこと言われても。
n+s+r-2k(構造物の安定加減を導く式)とか、鏡像異性体のラセミ体。
なんて言ったら、お前更に酷い顔すっだろ?
今のところ、RIが最も適している気がすんだけど。
毒性を伴う途方もない半減期が問題で…。
だけど、自分という存在を説く証拠であって…。
だから、徴を発してるんだよな。
「俺としては、"無害"とは言われたくねぇもんなぁ」
毒も薬になり得るんだから。
元素自体には罪はねぇし。
惑星の源といってもいいわけだし…。