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僕ら× 2nd.

第1章 みをつくし --Shu,Tk,R

連れて来られたヨゥヨゥは、俺と同年代で、、。
冷えた笑顔で会釈して、手慣れた様子でベッド中央に胡座をかく。
碧衣もその隣に座り、ふたりは俺を見た。

俺は立ち上がって、その所作を見守る。
目を何度かしばたかせて。

だって、その顔には見覚えがあった。
………他人の空似か?
見なくなって約2年。
もともと絵に描ける程、覚えている顔でもない。
だけど。

ヨゥヨゥ?
あいつって、何て名前だったっけな?

確か、竹崎…。
親愛なる彼女が呼ぶ、もうひとりのピエロの名前を思い出す。
彼女の声が俺の中に響く。

…"ヨゥナィ(由奈)"の"ヨゥヨゥ"ってことか。

何でこいつがこんなところにいるんだ?

「そんな遠いとこに突っ立ってないで、おいでよ。久しぶりに母国語の客が来たって聞いて、嬉しいのよ!」

透けたベビードールを着こんだヤツは、俺を手招く。
ああ、胸は大きかったよなぁ。
噂されるほどに。

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