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僕ら× 2nd.

第1章 みをつくし --Shu,Tk,R

「じゃあ喋ろうか…。高校は行ってる?」

俺はふたりの少し横に腰を下ろして脚を組んだ。

「中卒。悪い?」と挑戦的に俺を見る。
てことは、あいつとはバッサリ切れたんだな。

「悪かないよ。卒業してすぐこの仕事を?」

何があったんだ?

「ううん。結婚してね、そのあと1年くらいしてからかな?あなたはどこに住んでたの?」

結婚?
で、1年後には娼婦?

「いろいろ転々と。木幡とか久我杜とか」

さあ、どうかな?

「久我杜?私、常盤木の近くに住んでたのよ!」

やっぱり。

「へぇ、わりと近所だな。てかさぁ、服着て?俺、会話を楽しみたいんだ。色気出されると、考えられなくなるだろ?」

間違っても、お前とそんな仲にはなりたくない。
そこのお嬢さんは未だに真っ裸だし…。
鏡には映ってるし。

「シなくてもお金取るわよ?」

「ああ、いいよ」

「これくらいしかないの」と、ヨゥヨゥはバスタオルを羽織った。

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