僕ら× 2nd.
第8章 小柴の予感 --Ar,Shu,Kn
アルが口を開く。
「なあ。Jの一族は何とかできねぇのか?世界を手中におさめてんだろ?これは、非現実的な他力本願か?神に祈ると救われるのか?」
すると小柴が答えた。
「各国が頭に入れてるよ。だけど、個で立ち向かった国はどうなってる?できることとできないことが、人間にはあるからな。まずは自分の手の届く範疇を守ることだ。奪われても与え続けられるか?」
そうだな。
俺の手の届く範囲か…。
彩華さんも守れなかった俺は、何も言えねぇな。
それに、子ども…。
口をつぐむ俺の横で、2人は続ける。
「届く範疇を広げたいんだ」
「欲張るなよ。自分の技量を知ってこそだぞ?」
「それでも守りたいんだ」
「守りたい、口で言うのは簡単だ。でもな、アル。人間、弱くて当然なんだよ。だから誰かと協力してやっていくんだ。
お前には柊も大輔もいるだろ。祐一朗だって」
「なあ。Jの一族は何とかできねぇのか?世界を手中におさめてんだろ?これは、非現実的な他力本願か?神に祈ると救われるのか?」
すると小柴が答えた。
「各国が頭に入れてるよ。だけど、個で立ち向かった国はどうなってる?できることとできないことが、人間にはあるからな。まずは自分の手の届く範疇を守ることだ。奪われても与え続けられるか?」
そうだな。
俺の手の届く範囲か…。
彩華さんも守れなかった俺は、何も言えねぇな。
それに、子ども…。
口をつぐむ俺の横で、2人は続ける。
「届く範疇を広げたいんだ」
「欲張るなよ。自分の技量を知ってこそだぞ?」
「それでも守りたいんだ」
「守りたい、口で言うのは簡単だ。でもな、アル。人間、弱くて当然なんだよ。だから誰かと協力してやっていくんだ。
お前には柊も大輔もいるだろ。祐一朗だって」