テキストサイズ

僕ら× 2nd.

第8章 小柴の予感 --Ar,Shu,Kn

「イチ?あいつは俺の言うことなんか聞きゃしねぇよ」

「ブレーン連中は、お前の味方だよ。リースも孝明も」

「そうだったら心強いけど。あ。お前とリース、俺の彼女の兄貴の結婚式に来てたよな?何でだ?」

「企業秘密」

「おい、誰が俺の味方だって?」

「お前にも秘密はあるだろ?」

「俺の個人的な秘密とは訳が違うだろ?」

「違わない」

宮石家家令は小柴の恩人…。
和波さんの就職先とも会話を交わしてたしな。
その関係かな。

そして俺はあることに思い当たる。

……リースは付き添いか?

それなら、ヤツよりも更に目立たないイチか孝明を連れればいいものを。
他のヤツらは用事があったのかもしれねぇけど。
姉貴たちだって…。

そして俺は、小柴がここに現れた理由を思い出す。

そして今や、全く違う話題に移っていることに腹が立ってくる。

こいつらと喋ってるといつの間にか脱線して、本筋を忘れちまいそうになる。

それは多分にアルのせいか?
や、小柴との相乗効果じゃねぇか?

精神的に疲れるよ…。
俺中心の話題なはずなのに、こいつら俺を半分無視してるもんな。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ