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僕ら× 2nd.

第9章 城 --Khs,Kn,R

「あー!私も素敵な彼氏がほしい!アル先パイと柊先パイ足して2で割って、狂理系ナンパ脳を削れば…」と小津は叫ぶ。

いや、いるだろ?滝沢が。
それにその発言、アル兄柊兄を持ちあげてんの?こけおろしてんの?

苦笑いしながらの祐一朗が言う。

「今は周りが受験モードですからね。でも小津さんがナースになったら、あちこちから声がかかるんじゃないですか?」

「そうよね!ナースコスプレで彼氏ゲットよ!」

コスプレって、本物ナースになるんじゃないのか?
だけど、乗ってきた小津に俺はもちかけた。

「じゃ、小津。看護の日のボランティア決まりだな!」

「はい?」

「今年の5/12に、イベントするんだ。俺、先パイから偽ナース集めろって言われてて。血圧測れるよな?」

「偽って…」

コスプレがしたかったんなら、ちょうどいいよな。
俺たちの会話を聞いていた彼女が、うっすらと目を開けて尋ねてくる。

「ナース服…着るの?」

「そう。…花野ちゃんも、出る?」

「出ていいの?」

「むしろお願いしたい」

「楽しそう…」

花野ちゃんナース、アル兄が喜ぶだろうなぁ。
それと、俺もひそかに。

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