僕ら× 2nd.
第9章 城 --Khs,Kn,R
その力強くも丁寧な動作にドキッとする。
繊細な指の動きを、背中を、見つめる。
後部座席に乗りこんで、彼を見守った。
運転席に入った彼は、くるっと振りかえって私たちに笑いかける。
「今日は1日よろしくね?」
懐かしい笑顔、伊織君に似た男の人…。
会えた…。
こんな所で、会えちゃった!
「世尾さん、ですよね?…背、伸びました?」
一目でパッとわからなかったもの。
あの頃より大人っぽくなったというか。
何か違って。
だけど懐かしい姿。
「うん、伸びた。花野ちゃん、久しぶりだねっ」
彼は爽やかに声を弾ませた。
「はい。びっくりしました」
「ん、俺も。メンバー表貰って、まさかと思ったけど。本当にキミがいて、びっくりした」
深く光るその瞳に、私は瞬時に魅せられる。
伊織君だけじゃなく侑生君の面影もあって。
そりゃ兄弟、だもんね…。
世尾さんもどこかで繋がってるのかもしれないな。
繊細な指の動きを、背中を、見つめる。
後部座席に乗りこんで、彼を見守った。
運転席に入った彼は、くるっと振りかえって私たちに笑いかける。
「今日は1日よろしくね?」
懐かしい笑顔、伊織君に似た男の人…。
会えた…。
こんな所で、会えちゃった!
「世尾さん、ですよね?…背、伸びました?」
一目でパッとわからなかったもの。
あの頃より大人っぽくなったというか。
何か違って。
だけど懐かしい姿。
「うん、伸びた。花野ちゃん、久しぶりだねっ」
彼は爽やかに声を弾ませた。
「はい。びっくりしました」
「ん、俺も。メンバー表貰って、まさかと思ったけど。本当にキミがいて、びっくりした」
深く光るその瞳に、私は瞬時に魅せられる。
伊織君だけじゃなく侑生君の面影もあって。
そりゃ兄弟、だもんね…。
世尾さんもどこかで繋がってるのかもしれないな。