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僕ら× 2nd.

第9章 城 --Khs,Kn,R

「ガイドされてたんですか?」

「ふふ。バイトだけどね」

「花野ちゃんの知り合い?」と、みいちゃん。

「うん。家の近くの図書館で会ったの」

「だったら私、夕方まではずしてもいいかな?」

「え?」

戸惑う私をよそにして、いそいそと彼女は今日の予定を話しだす。

「すみません、運転手さん。私、用事があって、D駅で降ろしていただきたいんです。で、16時過ぎに迎えになんてできますか?」

「ええー?みいちゃん、長すぎるよぉ!」

お昼通りこして、夕方までなんて!

「だって、はるばる来てくれてるのに短時間は気が引けて。次はいつ会えるかもわからないし」

「そ、うだね…」

それは、そうなんだけど。

「何?」と尋ねてきた世尾さんに、みいちゃんが説明する。

じっと耳を傾ける間、彼はみいちゃんを見つめたり、私の顔をうかがったり。
そして話が終わった時、渋い顔で彼は言った。

「そのコと初めて会うんだ…。それは…信用できないってわけじゃないけど何かあった時、俺が困るな。その友だちも一緒にまわれない?3人減ったんだもん、追加1人くらい融通利かせるよ?みんなで行こう?」

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