僕ら× 2nd.
第9章 城 --Khs,Kn,R
~世尾湊side~
クリスマスは通りすぎたばかり。
だけど、今日はクリスマス…。
思いがけなくキミと過ごす。
最初に依頼を見たときは、何の冗談かと思った。
俺が彼女の修学旅行のガイドをするなんて……。
昨夜のうちに急ぎセッティングを済ませ、駐車場にキミの姿を見た時は、気圧の変化に幻を見ている気分になって。
俺は何度も目をしばたかせ、耳に指を突っこんだ。
男子3名は急遽欠席で、もう1人の女子も抜けると言う。
何かおかしいと思っていたら、ペンフレンドとしてやってきたのは、孝明だった。
それで全てに合点が行く。
小柴さんの計略だ…。
さしずめ、俺へのサプライズプレゼント。
駅からは彼女を助手席に乗せて、明らかに高揚している俺。
これじゃまるきりデートじゃないか。
外の景色を食いいるように眺める彼女を横目で見ては、沸きあがる感情を押しこめる。
俺は本日、自分を抑えることができるのか?
どちらにしても小柴さんには、見透かされているのだろうか?
彼は言った、"お前と彼女と未来のために"。
だから軽はずみなことはするなと?
あれは俺への枷なのか?
クリスマスは通りすぎたばかり。
だけど、今日はクリスマス…。
思いがけなくキミと過ごす。
最初に依頼を見たときは、何の冗談かと思った。
俺が彼女の修学旅行のガイドをするなんて……。
昨夜のうちに急ぎセッティングを済ませ、駐車場にキミの姿を見た時は、気圧の変化に幻を見ている気分になって。
俺は何度も目をしばたかせ、耳に指を突っこんだ。
男子3名は急遽欠席で、もう1人の女子も抜けると言う。
何かおかしいと思っていたら、ペンフレンドとしてやってきたのは、孝明だった。
それで全てに合点が行く。
小柴さんの計略だ…。
さしずめ、俺へのサプライズプレゼント。
駅からは彼女を助手席に乗せて、明らかに高揚している俺。
これじゃまるきりデートじゃないか。
外の景色を食いいるように眺める彼女を横目で見ては、沸きあがる感情を押しこめる。
俺は本日、自分を抑えることができるのか?
どちらにしても小柴さんには、見透かされているのだろうか?
彼は言った、"お前と彼女と未来のために"。
だから軽はずみなことはするなと?
あれは俺への枷なのか?