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僕ら× 2nd.

第1章 みをつくし --Shu,Tk,R

「そいつに何を喋ったか覚えてる?」

「何も。柊君が犯人なわけないじゃないって言ったくらい」

それヤバいだろ?
俺の名前をヤツらに刻んだってわけだ。
そして俺は昨夜、彼女を連れ去った。。

ヤツらは俺を調べ始めるに違いない。
情報元である彼女もまた、安全とは言い難い。

取り越し苦労なんだろうか?
こうなったら、"自分の恋人を助けたモード"を匂わせた方がいいかもしれねぇ。

ああ誰か…嘘だと言ってよ、ジョー!って気分だよ。

「かばってくれてありがと。もうそんな危険なことすんなよ?俺のことは俺に直接聞きに来い。メアドもラインもそのままだ。ただし」

「うん、挨拶のみね、わかった。助けてくれてありがとう。迷惑かけて、ごめんなさい」

レバーブローを不意に食らった気分の俺は、「また大学でな」と彼女を送った。

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