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僕ら× 2nd.

第10章 …---… --Shu,Ar

***

そして怪奇な部屋に帰る俺たち。
ドアを閉めると、アルの顔つきが変わった。

「柊。今夜、親父らのところに戻って、"自分が必ずアルを説得する"って言って来てほしい」

「え?」

「何としても花野と引き離すと、約束してきてくれ。だから、そっちは動くなと…」

やけにあっさり認めたと思ったら、そんなこと考えてたのか。
この直球男が?

という疑問はすぐに本人から明かされる。

「もし親父サイドに気づかれた時は、そんな風にワンクッション置いた方がいいって、イチ経由でリースに言われてたんだ」

ああ、お前が素直に引き下がったら、逆に怪しいもんな。

リースね、小柴からもチラと聞いていたけど。
今度、ヤツに会ったら、長く話してみたいな。
彩衣の服の礼も込めて。

「小柴が何をしていたのか、リースは知ってるのかな?」

「どうだろうな。だけど今は向こうで、花野ちゃんのことを守ってくれてんだろ?」

「…やっぱ、行かせなきゃよかったか」

「いくら親父でも…」

純な娘に危害は加えないだろう。
って言葉を浮かべた俺は、すぐに飲み込んだ。

そんな保証、ねぇ。

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