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僕ら× 2nd.

第10章 …---… --Shu,Ar

俺たちがその部屋に入るのを躊躇していると、後ろから「ふっ」と声がして振り向く。
肩にタオルをかけて、髪の毛が乾いたばかりという様子の、こざっぱりしたジャージアルだった。

「あー。これ、親父の仕業だろ?」

お茶か何かの液体の入ったボトルをくっと傾けて、一口飲んで口を開く。

「お前っ、何でこんなことにっ?」

何でって、事の次第なんて一目瞭然なのに親父は尋ねた。

「しゃぁねぇだろ?俺は気持ちよく眠ってたのに、こいつがかぶさってくるから」

てことは、ヤったのか?

「そのまま気持ちよくなっときゃいいだろ?」

「親父、俺は彼女のことなんて関係なくてもさ。寝込みを襲われたら、こう動く。それを教えたのはあんただろ」

ま、どっちでもいいか。

「だからって、相手は裸の女なんだぞ?」

「正当防衛だろ?いっきに殺ったから、10秒も苦しまなかったって」

当人にしたら、10秒も長いだろうけどな…。

「どう見ても過剰防衛だろが」

親父は苦々しげにアルを見た。

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