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僕ら× 2nd.

第10章 …---… --Shu,Ar

睨みあっている勝手親子を置いて、俺と大輔はベッドに寄る。

「目ぇ開いてっし。怖ぇっ」

「身元は?服はどこに?」

「うちの店のNo.1だよ。あーあ」

「半端ねぇ」

かっ切る前から布団で押さえたらしく、飛び散ってはないけれど…。
どこまで染み込んでるんだろう。

「お前、やっぱゲイだったのか?宮石花野はただの捜査対象?それとも囮か?」

「しし。どっちでも俺の自由だろ。俺の部屋に入ってくんなよ」

そんな余裕っぽいことを言いながらもアルは、つかつかと俺たちの方にやって来たので、俺はそれとなく枕元に突き刺さっていたナイフを確保した。
そのまま、片付作業を続行する。

「これ以上、お前が宮石に近づくなら仕掛ける。柊と大輔。世話が焼けるだろうが、この表六玉をよろしくな。
あ、その女!好きにしていいぞ」

好きにしていいって、、俺たちは生きてる女しか好まねぇよ。。と、声なく吐く俺たちの後ろで、バタンとドアは閉まった。

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