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僕ら× 2nd.

第2章 それぞれの秘密 --Ar,Hzm,Khs

「…先生?僕、腹壊してんです。…どうか、無視して?」

すると、ドアのすぐ横でその教師の声がした。

「こんなとこで?お前、誰?」

「名乗れって…ここで?。勘弁してくださいよ。
…1階は部活してるでしょ?だから、誰もいない2階に来たんです」

カラカラっと俺はペーパーを繰り出して適当にちぎる。

「ああ、そっか。…大丈夫かぁ?」

「…う、はい。あの、気になるから、悪ぃですけどあっち行ってもらえますか?も、放送禁止の物体が出るからっ」

ふたりきりに、しといてほし。
もうちょっとで、彼女はイケると思うんだ。
そして俺も彼女とイキたいし…。

だけど、続行は厳しいかな…。

俺は邪魔されたイラつきを押さえながら、苦しげに声を出した。

花野はというと、口に手を当てて目をぎゅっとつぶって…震えていた。
そっと俺は、彼女を抱き締める。

縮まる彼女を胸に当て、欲望に任せて悪かったなーと心で思う。

「ああ、わかった。けど、もう少ししたらこの棟、立ち入り禁止になるからな?」

「え?マジかよ?いや、本当ですか?」

「水道の点検と整備で断水になるんだ。あと10分以内におさまらなきゃ、他の校舎を使えよ」

「ああ、そっか…わかりました」

「ちゃんと流せよ?」と残して、その足音は遠ざかって行った。

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