僕ら× 2nd.
第10章 …---… --Shu,Ar
そして、たちまちに「ふふっ」と嘲るように息を漏らして、言った。
「これが親父のやり方か?」
ん?何かメッセージでも?
「そうだ。お前に任せては安心できねぇからな」
「気軽に、さよならも言わせてもらえねぇんだ?」
覇気を一気に消失。
アルの反応はまさにそんな感じで。
「そんなものは1枚の身内惨殺写真で充分だ」
「身内惨殺?…っ!見せたのか?花野に」
アルだけでなく、俺も大輔も一斉に親父さんを凝視した。
やっぱり親父さんは殆ど表情を変えず、ドア前から俺たちを見下ろすように話す。
「俺の言葉を信じようとしないあのコが悪いんだよ。家の恥を広めたくはなかったけれど、見せるしかなかった。
真っ青になって、かわいそうに。気を失わなかっただけでも褒めてあげなきゃな」
「何様だよ、お前は…」
と、自らの頭を抱え込んで呟くように言葉を押し出すアル。
もしかしなくても写真って…アル母最期の場面?
あの血にまみれた光景を、彼女に見せたってのか?
「ふん。息子思いの親父様じゃねぇか。
お嬢さんは何も知らなくても、あの家は警戒対象だ。
こちらから縁を切りたいところ、向こうから敬遠してくれれば、お前は恨まれないだろ?
指輪も返して貰ったし、これ以上ない平和的解決じゃねぇか。
もう完全に殺人鬼として嫌われたんだから、あの娘には近づくなよ?じゃあな」
そう言い捨てて、親父さんはドアから出ていった。
「これが親父のやり方か?」
ん?何かメッセージでも?
「そうだ。お前に任せては安心できねぇからな」
「気軽に、さよならも言わせてもらえねぇんだ?」
覇気を一気に消失。
アルの反応はまさにそんな感じで。
「そんなものは1枚の身内惨殺写真で充分だ」
「身内惨殺?…っ!見せたのか?花野に」
アルだけでなく、俺も大輔も一斉に親父さんを凝視した。
やっぱり親父さんは殆ど表情を変えず、ドア前から俺たちを見下ろすように話す。
「俺の言葉を信じようとしないあのコが悪いんだよ。家の恥を広めたくはなかったけれど、見せるしかなかった。
真っ青になって、かわいそうに。気を失わなかっただけでも褒めてあげなきゃな」
「何様だよ、お前は…」
と、自らの頭を抱え込んで呟くように言葉を押し出すアル。
もしかしなくても写真って…アル母最期の場面?
あの血にまみれた光景を、彼女に見せたってのか?
「ふん。息子思いの親父様じゃねぇか。
お嬢さんは何も知らなくても、あの家は警戒対象だ。
こちらから縁を切りたいところ、向こうから敬遠してくれれば、お前は恨まれないだろ?
指輪も返して貰ったし、これ以上ない平和的解決じゃねぇか。
もう完全に殺人鬼として嫌われたんだから、あの娘には近づくなよ?じゃあな」
そう言い捨てて、親父さんはドアから出ていった。