僕ら× 2nd.
第11章 フェイス --Mkt,R,Kn
~小津茉琴side~
あー、これで高校最後の華々しいイベント終了かぁ。
惜しいけれど、何となくホッとしながら私はターミナルに続くブリッジを進む。
団体行動って楽しいんだけど不便で。
あの店に寄りたいなーとか、トイレに行きたいのっ!とか思っても、ワガママ言えないのが欠点よね。
で、予定通り帰国。
でも、迎えのバスが遅れているようで、私たちは空港で待ちぼうけ。
だけど、そこは高校生。
することがなくても、お喋りに勤しんだり、ある者は教師の目を盗んでショッピングに出掛けたり。
私たちも隅に陣取って、たわいもない話をしてたわけ。
「そうだ!私、侑生君に遅れるって連絡しなくちゃ」
花野がスマホを取り出すと、近くにいた女子がやって来た。
「宮石ちゃん。お願いっ!あのね、スマホの充電切れちゃって。私も親に連絡いれたいから、あとで貸してくれる?」
え…、そんなの、このビルのどこかにある公衆電話を使えばいいじゃない。
って思った私はイケズなんだろうか?
「いいよ。番号わかるの?私、打つの遅いから先に使って?」
そう言って花野は、番号入力の画面を開けてスマホを渡した。
「うん、ありがとう!急ぐね!」
受け取った彼女は私たちから少し離れて、タタタとタップを始める。
そして。
あー、これで高校最後の華々しいイベント終了かぁ。
惜しいけれど、何となくホッとしながら私はターミナルに続くブリッジを進む。
団体行動って楽しいんだけど不便で。
あの店に寄りたいなーとか、トイレに行きたいのっ!とか思っても、ワガママ言えないのが欠点よね。
で、予定通り帰国。
でも、迎えのバスが遅れているようで、私たちは空港で待ちぼうけ。
だけど、そこは高校生。
することがなくても、お喋りに勤しんだり、ある者は教師の目を盗んでショッピングに出掛けたり。
私たちも隅に陣取って、たわいもない話をしてたわけ。
「そうだ!私、侑生君に遅れるって連絡しなくちゃ」
花野がスマホを取り出すと、近くにいた女子がやって来た。
「宮石ちゃん。お願いっ!あのね、スマホの充電切れちゃって。私も親に連絡いれたいから、あとで貸してくれる?」
え…、そんなの、このビルのどこかにある公衆電話を使えばいいじゃない。
って思った私はイケズなんだろうか?
「いいよ。番号わかるの?私、打つの遅いから先に使って?」
そう言って花野は、番号入力の画面を開けてスマホを渡した。
「うん、ありがとう!急ぐね!」
受け取った彼女は私たちから少し離れて、タタタとタップを始める。
そして。