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僕ら× 2nd.

第13章 ソーウ" キ プ 1 --Ar,Shu

***

大学から帰って、晩飯食って、PCは柊、大輔、孝明に任せてラボで俺は改造。
順調順調と気分よく、人工皮膚を馴染ませていたさなか。

親父に呼ばれた、明日は重要なパーティーがあると。

「明日の予定を今日の晩に、言うかよ?」

俺も柊も大学生だってこと無視してやがる。

「あーあ、かったりぃ」

柊の個室に戻った俺は、ベッドに身を投げ出した。
その端に腰をかけた柊が言う。

「このホテルの料理はうまそうだぜ?元々、星のつくレストランのシェフだ」

「花野がいなきゃ、味なんて同じだ」

「まあ、そう言うなって。いずれ花野ちゃんを連れて行く、下見だと思っていればいいさ」

ホテルの下見か…。
花野と食事して、ちょっと散歩して、宿泊っっ。
うわ、めっちゃ楽しみっ。

「お前、俺を乗せるのがうまいな」

これまでの憂鬱が、いっきに消し飛んだぞ。

「近くにビーチもあるらしいぜ?ビキニの花野ちゃんとスイカ割りしてぇなぁ」

ここで、調子にのるところがこいつらしいよな。

「お前は砂に埋まっとけ」

その脳天めがけて思いっきり、なぎなたを振り下ろしてやる。

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