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僕ら× 2nd.

第13章 ソーウ" キ プ 1 --Ar,Shu

床から動かない俺を見おろし、本條はふんっと鼻を鳴らす。

「何もやらないうちから諦めるな」

偉そうに言いやがるな、ったく。
こうなったのは誰のせいだよ?

悪態を口にする気力もなくし、俺はそのまま転がっていた。
すると本條がまた、俺を殴るかのような発言をした。

「おい、辰巳。聞いてたろ?」

!!
なんてことだ、まったく気づかなかった。
辰巳が、室内にいたのかよ。
今までの無様を知られちまった……も、どうでもいいが。

「……はい」

奥から姿を現したようで、短い返事とともに室内の影が動いた。

「言ってたとおり、屋上にヘリがある。こいつとアルを連れて、早々にここから離れろ」

「わかりました」

こうなると俺も、いつまでも寝てるわけにいかねぇ。
顔をごしっとこすると、少しよろめきながらも立ちあがった。

「こんなロックもはずせねぇとは、何事か…」

ぶつぶつと言いながら、本條はドアを開けてみせた。

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