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僕ら× 2nd.

第13章 ソーウ" キ プ 1 --Ar,Shu

「え?なんでだよ?」

そう尋ねたところで、思い当たった。
このホテルに入るときに、アルと"パーティー後に湯"とか話してたな。
それで、集合場所が風呂になったわけか。

いや、違うぞ。
あの話題のとき、辰巳はいなかった。
あれ?いたか?

あ、ダメだ。俺、まだ混乱してる。。

俺が頭を抱えているあいだに、ヤツはたった今、本條が出ていったドアの内鍵をかけて言う。

「アルが来る。俺の出した謎を解ければの話だけどな」

「謎?」とは思ったが、辰巳が話途中から部屋の奥へと進むので、俺もついていく。

その行動から、大浴場じゃなくて個室風呂だと理解した。
だったら、ここの浴室のシーリングハッチ(天井点検口)がアルのいる部屋と繋がってるんだな。

狭い室内、まもなく2人は素っ気ない浴室に着く。
すぐに辰巳は、壁に耳をつけた。

「ちっ、足音わかんねぇ。こっちから迎えにいくか」

別に耳を済まさずとも浴室には、壁向こうの配管から流れる水音が響いている。
そこで、ヤツは乾いた浴槽ヘリに足をかけた。

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