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僕ら× 2nd.

第2章 それぞれの秘密 --Ar,Hzm,Khs

あーあ、俺もそろそろ彼女作ろうかなぁ?
事務所に詰めていると、ニコニコとお茶をいれてくれるそのコを思い浮かべる。
さりげない会話の中でも、俺に興味をもってくれているのはよくわかる。

でも、同じ職場って面倒そうなんだよなぁ。
それに俺は、駆け出しも駆け出し。
そんな新人が荒野のユリなんかと付き合ったりしたら、この先の人間関係に支障が生じかねない。

昔みたいにチェロ持って、圭のバンドに出てみよっかなぁ?
気分転換になるかもな。
で、いいコがいたら付き合ってみようかな?

頬杖をついてぼんやりしていたら、ヤツが肩を叩いてきた。
あ、居たよな…やっぱり。

「それとさ、聞いてる?トンボってさ、交尾の後にタンデム(ツガイがくっついて飛ぶこと)してるじゃね?俺もあんなことしてみてぇなぁ。
あ!俺のが切り離せたらいいんだ!ディルドみたいに。離れるときは栓しておいて。
だったらさ、俺をいつでも感じられるし、誰も手ぇ出せねぇだろ?彼女が締まると、俺にもキュンって送信されて…ふふっ、歩きにくそう…」

「へぇ……。ま、頑張れ」

男前なのは認めるけど、そのおかしな方向に明け透けな性格、どうにかならないのか?
柊って、よくこいつとペア組めてるよな。

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