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僕ら× 2nd.

第3章 俺色 --Ar,Kn

***

彼女の髪を撫でる。
イったばかりの彼女は、なかなか俺とは目を合わせない。
伏し目がちに俺に抱きついて、首筋や肩にキスしてくれる。

そんな彼女に、俺は目一杯キスを返して。
そうしながらも、ベッドサイドに出しておいた1箱に手を伸ばす。

「つけ方、教えてあげる。見てて」

袋から出てきた薄いわっかのようなゴム。

「こっちが俺の側、な?ここに、精液がたまるの」

首を傾げながら俺の手元をぽやんと見つめる花野に、説明する。

「空気を抜いて、先っぽからかぶせてく…やってみ?」

「え、…あの……」

「ん?あ、そっか。ちゃんと見るの初めてだったな。俺は慣れてんだけど…当たり前か…」

女のコからしたら、こんなのキモいかな…。

触るのもためらう彼女をそのままに、俺はくっと先端に合わせて、ゴムを馴染ませていく。

「こういうこと、慣れてるの?」

そう言う彼女が寂しげな顔を見せるから、俺はちょっと焦って。
ゴムから逸れた乾いた指で、自分の皮をギっと伸ばしてしまった。

痛ぇ…!

「ばっか。ちげぇよ。自分のチンチンは見慣れてるってこと」

彼女は破られた小袋をじっと見つめる。
そりゃ、ひとりエッチで使ったこともあるから、ゴムの扱いは慣れてないこともないけど。

「俺、花野ちゃんが初めてだよ。だって、初めて好きになった女のコが花野なんだもん。いや、男ともヤったことねぇからな?」

何で俺は、こんな訂正を入れてんだろ……。

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