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僕ら× 2nd.

第3章 俺色 --Ar,Kn

「俺の、そんなに気持ちよかった?」

ニシッと笑うと、目を伏せて頷く彼女もくすぐったく笑う。

「私なんてドキドキしてわけがわからなくなってるのに、カッコよく澄ましてるし。キスも慣れてるっぽくて…私、侑生君のこれまでの人にヤキモチしたの」

え?
慣れてるっぽいって、俺は夢中ってゆーか、かなり必死なんだけど…。

花野もそんなこと思ったんだ?

でもさ。

「俺は初めてづくしだよ。初デートもファーストキスも花野。だけど、花野は…」

前の彼氏を思い出させるようなことは、言うつもりもなかったんだけど。
しかも、ベッドの上で…。

こんな運びになってしまって、俺はギリギリで口をつぐんだ。

「キスのこと?あ、あのね。ごめんなさい。私、侑生君が2人目…」

「そんなこと言わなくても知ってるよ。いいよ、謝らなくて……」

これから挿入しようって時に、他の男との経験なんて聞きたくない。

ぷいと顔を背けた俺を、怒っているととらえたのか、彼女は言い訳を始めた。

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