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僕ら× 2nd.

第3章 俺色 --Ar,Kn

***

何かがぶつかって目覚めた俺は、ハッとその気配を警戒する。
そして直ぐ様、緊張は溢れる喜びに変わって。

結婚したら、こんな感じなのかな?

俺のすぐ横で、彼女がすうすうと眠ってる。
こんな幸せな朝を毎日迎えられるといいのに。

シーツ1枚で、こんな無防備で…俺のこと、信頼してくれてんだなぁ。

こちらに伸びている彼女の手。
俺は、そっとその手に自分の手を重ねる。

いつか、これが当たり前になる日がくるんだ……。

そのまま彼女の寝姿を見つめた。

と、あることに気づく。

俺、大の字になって寝てた……。
フルに丸出しで……!

こんな開放的に眠るなんて…。
自室で1人でいたって何かかぶってんのに。

急いで俺は、脱ぎ散らかした中にあったパンツとズボンをはく。

"やい、マヌケー"と柊の笑い声がする。

あいつ、まだ俺の中に定着してやがる。
頭を横に振って、ヤツを追い出していると。

「侑生君、おはよー」と微笑む彼女と目があった。

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