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僕ら× 2nd.

第3章 俺色 --Ar,Kn

「おはよ、花野。ふたりで1時間半くらい寝ちゃったみてぇだな」

壁にかかった時計は、正午過ぎ。

「侑生君も?」

身体を起こした花野はシーツにくるまれたまま、キョロキョロと見回す。

俺はベッドの下にくしゃっと落ちていたピンクのそれを拾って、目の前でぴっと広げた。

「これ探してるの?」

そう言いながら自分でもわかるほど俺、今すっげニヤニヤしてる…。

「っ!えっち!」

立ち上がって取り返そうとする彼女に届かないように、俺は高く手を掲げた。

「はく前にさ、花野ったら濡れたままじゃね?」

さっきは、拭いてあげる前に意識飛んじまったから。
花野もそのまま眠っちゃったんだろ?

「やだ。そんなのいいから、返して!」

シーツを胸の前で合わせて握っている彼女は、「もうちょっと」と俺に手を伸ばしてくる。

「俺がはかせてやるよ…。座って?」

花野は俺に疑りの目を向けながらも、素直にベッドに三角に座った。

俺は寄ってキスをする。

「おはようのキス」と言うと、彼女は「私からも」と返してくれた。

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