テキストサイズ

僕ら× 2nd.

第3章 俺色 --Ar,Kn

「ぁ…侑生君っぅ」

名前を呼ぶと、抱き寄せてキスをくれる。
口の中に入ってくる、熱いキス。

「花野、すっごい可愛いよ」

彼からの、その言葉がとっても嬉しくて。
彼に抱きつく。

彼の手は女のコを知り尽くしてるみたいに動いて、私を導く。

あ、あ…キちゃう…。

しびれる頭の中、白い光が放たれて。
そして、一度は遠退いた彼の声が少しずつ近づいてくる。

キスのあと、私の脚を開かせて。

彼のカタいのが入ってくる。
もう私はきゅんきゅんして、待ち構えてる。
奥まで、全部挿れてちょうだい?
そんなこと、望んでる。

「少しは、気持ちい?」って尋ねられたけど。

気持ちいいのか、よくわかんなくて。
だけど、きゅんきゅんすると大好きが溢れて。

私の上で気持ち良さそうな彼を、喜ぶ彼を、見るのが嬉しくて。
とても愛しくて、たまらない。

エッチって、こうゆうことだったんだ…。
彼を好きだから、身体を重ねたくなるのね。

優しく触れられる度に、彼からの好きを感じて。
彼の温かくて力強い身体と心が、またぐんと好きになる。

繋がるって、身体だけじゃなかったんだ…。

彼にいざなわれて私、漂い溶けていく。
以前の私なら考えも、及ばないことしちゃってる。

性欲って、いけないことのように思ってた。
エッチって、タブーを犯すようなことと。

何だ、そんなの全然違う。

通じあったふたりが、お互いに求めあう。
私たち、そういう風にできているんだもの。

植物も動物も同じ。

恥ずかしいけど、ダメなことじゃない。
これって自然の理に則ったことだったのね。

侑生君、侑生君。愛してる。

もっといっぱい愛し合いたい。
あなたとずっと生きていきたいよ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ