テキストサイズ

僕ら× 2nd.

第4章 ライムライト --R

「やっぱ知ってるの?更にヨーダ系だね。…それでも子ども向け童話ではハッピーエンドよ?」

ヨゥは、パトロン俺の不機嫌を察知して、繕う。

「過去を抱えて幸せに変遷させるっていう意味なら、納得するよ」

彼女を悪く言うつもりがないのなら、それでいい。
確かにこいつの言うことは一理ある。

「素直でね、心も素直。自分の損得を考えないコ。さっきの言い方が悪かったのは認めるわ。私のライバルだから、おとしめる気持ちは僅かにあるのよ。いつも、羨ましかった…」

ヨゥは、そっと笑う。

「ヨーダにとても好かれてるくせに、その幼馴染しか見てなくて。それがとても悔しかった…。だけど、嫌いにはなれなくて。むしろ、好きだったのよ。私が男なら、迷わず襲うくらい」

…女でよかったな。

…こうやって、落としどころを用意するところは、もう地なのかもしれないな。

ふと立ち上がったヨゥは、キッチンからコップを2つ持ってやって来た。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ