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僕ら× 2nd.

第4章 ライムライト --R

「それで、彼女のこと好きなくせに、他の女の色仕掛けについコロッとなっちゃったみたいよ?で、バレて彼女とは破局」

「それは…」

俺はサセコとはキスだってしてない。
いや、他の女ともしてなかったな。
だけど。

俺は口を重くしろと自分に言い聞かせ、眉間にシワを寄せた。

「酷いでしょ?でもね、おかしいのよ」

「何が?」

「その幼馴染、苦しそうだった。まるで、でき損ないのハムレットみたいだった」

でき損ない…。

「救いは彼女の周りに味方が多かったことね。捨てられた彼女は、悲哀のオフィーリア(ハムレットの恋人)にならなくて済んだのよ」

「成程。今、その本を読んでいるわけだ?」

俺は、棚に置かれた薄い単行本2冊に目を止める。

「あら、よくわかったわね」

それは俺も少なからず気にしてたんだ。
だけど、彼女の傍には兄貴たちがいて、友人たちがいて。

俺は、こうするしかなかったのだろうか?

彼女に伝えた方がよかったんじゃないのか?

いつも自問自答して泥沼にはまってる。

だけどこれが俺が選んだ道。
悔恨とともにあっても少しずつ進んでる。

そして、彼女は無事に笑顔なんだから。

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