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僕ら× 2nd.

第4章 ライムライト --R

「ハムレットって言ったのにはね。両思いなのに自ら反故にするなんて、そんな直情的なバカではないと思ってるのよ」

「理由があると?」

こいつはどんな推理をするんだ?

「相手の女にお酒でも飲まされたのかしら?それか弱味を握られた。…私もね、好きな彼に一服盛ったことがあるのよ」

ああ、そうだろう。

「でも流石に、騙して部屋に連れ込むのは躊躇して。はじめはふたりっきりディナーの予定だったんだけどね、友だちの、その姫の家になったし。人数が増えて、お酒も足りなかったし」

あそこで、そんなこと考えてたのか…。
みんなに酒飲ませて、眠らせて、晄志を、、?

無茶すぎるだろ。

「そんな計画立てたんだ…」

呆れる俺に、ヨゥは続ける。

「うん。だから、あのコもお酒で寝取ったのかも。それかね、ハムレットの好きなコいじめがヒートアップ?しすぎよね…。これはボツ。酒が濃厚!」

"うんうん"と頷きながらヨゥは、伊織酒乱説を採用した。

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