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僕ら× 2nd.

第5章 別格彼氏 --Thk

「もしかして、あんたも参加するの?」

乱パを誠実カテゴリに片付けちゃう神経なのなら。

「アホ。俺が出るわけねぇだろ。…こいつもガタイは良さそうだな」と、石膏像を睨みだす。
"こいつ"って、…あんたまさか、この男前有名人を知らないの?

ま、知らない方が、吉坂らしいか。
と思ったので、人物についてはスルーしておいた。

「そう。少し安心した。で、ゴムもつける、と」

吉坂は像を元の棚に戻し、次は窓際に移動した。
そして、また妙な間を開けて口を開く。

「何?今度の彼氏も変人?」

「あんた…自分が変人だとわかっての今の発言?」

「俺のどこが変人だよ?」

わかってなかったんや…。
私のリストじゃ、間違いなくトップクラスの変人に格付けされてるのに。

今だって壁に手をついて、また鍛えだしてるし。
そんなしなくても、適度にマッチョやん…。

「ああ、自覚ないのね。今の彼氏がね、つけない派なの。どう思う?」

「俺、喧嘩売られた気がしたんだけど、いつの間にか相談受けてる?」

尋ねる吉坂を無視して、私は続ける。

「中出ししなきゃ大丈夫だなんて、やっぱウソよね」

「…確率は知らねぇけど。カウパーにも精子がいるんだろ?外に出したのに妊娠しちゃうくらいならさ、気持ちよく中で解放されたいよなー。そんで、デキ婚したら俺、きっと和波さん(彼女の兄)に毎日刺されるなー」

と、嬉しそうにヤツは言った。

「刺されてもいいんだ?」

「だって、俺は今すぐにでも結婚したいよ?」

デキたら、迷わず結婚か。
その精神は褒めてあげたいわね。
あの男はどう思ってるんやろなぁ。
私が"授かった"なんて言ったら、ひきつるんやないかな。

「それは生でしたいから?」

「ちげぇよ。毎朝目覚めたら隣にいるって、サイコーじゃね?でも、まだまだ俺だけの花野でいてほしいんだよな」

「アツアツなのは、よおくわかったわ」

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