
二人のキセキの物語 MN
第74章 スーパースターの二人2 翔
息を吸う事なんて忘れたように
一気に、懸命に、訴えてくれる気持ちと
何度も繰り返してくれる“ 翔ちゃんが好き ”という言葉
それだけでも十分 破壊力がハンパ無いのに
上目づかいで覗きこんでくる視線は超強力超!
その威力は さっきの松本君のパンチの数十倍、数百倍で
俺の理性の箍が ぱっかーーーん!と音を立て
吹っ飛ばされた程
結果 胸の奥深くで滾っていた熱い熱い情熱が
マグマのように溢れ出し、
ビビリとヘタレを押し流して、辺り一面を埋め尽くしたのだった
