無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「しゃしゃしゃ　しゃとしくん！」


盛大に噛みながら
蒸しタオルと一緒に握られてる手を目の高さに持ち上げ
今度は俺の方からがしっと握り返す

え？と驚いて俺を見つめる智くんの目は
吸い込まれそうな程　深い色に煌めいていて

思いがけない超至近距離に　一瞬怯みそうになったけど

ここで躊躇するから　俺はいつまでたっても
その他大勢のモブキャラなんだ
頑張れ　俺！

と自分を奮い立たせる