
二人のキセキの物語 MN
第37章 クリスマスの二人9 潤くん
つかつか近寄り、黙ってニノの腕を引いて立たせると
「あっ、いって!」
床のラグに、ゴンと頭を打ちつけた雅紀が
涙目になって俺を見上げて来た
「松潤てば ひどっ・・・」
「お前がそこで寝てると邪魔なんだよ、早く起きろって」
つーんと言い放ってやると
「ニノちゃん、勇者にしては無慈悲過ぎる行動だよねぇ・・・」
「え?勇者、って・・?」
なんてコソコソ話してる
「おいっ、お前朝飯抜きな!」
「わーーー、ごめんなさい!今すぐ起きるから!」
・・・全く
油断も隙もあったもんじゃないな・・・
