二人のキセキの物語 MN
第38章 始まりの二人1 潤くん
去り際に「好きだ」なーんてカッコつけて言ったくせに
忘れ物して持って来てもらうだなんて
ダッセェ!
それなのに、
“ もしかしてわざと忘れて行ったんじゃないの? ”
なんて、未練がましいヤツだと思われてたらどうしよう?
「ごめん、わざとじゃないから!」
「え・・?わざとなんて思ってないけど・・・、俺こそ急に来ちゃってごめん・・・
あの・・・友達居るみたいだし、渡したらすぐ帰るから・・・どうしよう、潤くん下まで取りに来れる?それとも 管理人さんに預けておいた方がいいならそうするけど」
「友達?あ、いや。ただの後輩だから・・あの、せっかくだし・・・上がって来てよ・・・ニノが良かったら・・・」
「・・・うん・・・じゃあ・・・」